培養室からメッセージ
私たち培養部門は、卵子・精子が体を離れてから、胚を子宮にお返しするまで、大切にお預かりすることを任されています。自然/低刺激周期をメインに行っている当院では、1組のご夫婦からお預かりする卵子の数は決して多くはありませんが、私たちの培養部門は、これまでに50,000を超える卵子・胚をお預かりしてきました。現在の生殖医療技術は完璧なものでなく、お預かりした全ての胚が妊娠するわけではありません。完璧でないからこそ、体外受精治療において培養技術は不妊治療の成功を左右する重要な部分です。数少ない妊娠に至る胚を確実に子宮に届けるべく、より高い技術レベルそして少しでも良い環境を提供するために日々の研鑽を行っています。
わずか1週間という短い期間ですが、少しでも多くの患者様に妊娠を届けるべく、1つ1つの胚と向き合い、真心込めて胚をお預かりいたします。そして私たちの手を離れた後も、新しい家族として元気に育ってくれることをお祈りしています。