卵胞の成熟、排卵、黄体形成を促すホルモン。卵胞刺激ホルモン(FSH)と一緒に働く。排卵が近づくと、急激に大量の黄体化ホルモンを放出し(この現象を「LHサージ」と呼ぶ)、排卵を促す。
受精卵が子宮内膜に着床できない状態を指す。黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌不全、排卵異常、子宮内膜の異常など、さまざまな原因により起こる。
子宮内膜を肥大化させ、着床の準備や妊娠維持の環境を整えるホルモン。排卵後、卵巣内で卵胞は黄体となり、ここから黄体ホルモンが分泌される。このホルモンの分泌により、基礎体温が上昇する。黄体ホルモン剤には「デュファストン」「ルトラール」などがある。
排卵誘発剤の一種。基本的な構成成分は、卵胞刺激ホルモン(FSH)と、黄体化ホルモン(LH)。薬剤名は「ヒュメゴン」「パーゴナル」「パーゴグリーン」「ゴナドリール」「フェルティノームP」など。
排卵を促すホルモン。黄体化ホルモン(LH)作用がある。クロミフェンやhMGを投与したのち、排卵誘発剤や黄体機能賦活剤として注射される。
急激で大量の黄体化ホルモン(LH)の放出のことを指す。排卵の直接的な引き金となる。LHサージから排卵までの時間は、24~40時間程度とされている。
卵管にガスや液体を送って通り具合を調べる検査、および治療法。
脳下垂体から分泌されるホルモンで、卵巣に作用して卵胞の発育を促す。また、黄体化ホルモン(LH)とともに、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌も促す。
卵巣から分泌され、妊娠中は絨毛細胞から多量に分泌される。子宮内膜を増殖させるほか、頸管粘液の分泌を促す働きなどがある。卵胞ホルモン剤には「プレマリン」「エストラダームTTS」などがあるが、これらは主に更年期障害の症状改善に使われる。
精液中に精子が存在しないこと。精子が作られていない場合と、精子があっても輸送されていない場合とがある。
薬によって排卵を起こすこと。排卵障害がある場合、あるいは、自然排卵が認められる場合でも、排卵をより確実にするために行われる。
血液検査によって、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体化ホルモン(LH)、プロラクチン(PRL)、黄体ホルモン(プロゲステロン)などを調べること。
視床下部から刺激を受けて、卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体化ホルモン(LH)などを分泌する。
子宮の筋組織から発生する良性の腫瘍。
子宮内膜の組織が、子宮以外の組織や臓器などに存在する症状。卵巣に血液がたまると、チョコレート嚢腫や癒着などの原因になる。
経口の排卵誘発剤。薬剤名は「セキソビド」
脳下垂体に性腺刺激ホルモンを放出させる働きを担う。
精液中の1%が精子で、残る99%は精漿と呼ばれる分泌液。副性器に障害があると、精液が作られなかったり、精子が死滅したりする。
1cc中の精子数。2000万個以上が正常。
運動する精子が50%未満、あるいは活発な直線運動をする精子が25%未満の状態を指す。
性腺に作用し、性腺の発育を促すホルモンの総称。脳下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体化ホルモン(LH)、胎盤から分泌されるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の3種類がある。
精液検査で、精子濃度・運動率が低く、奇形率が高い場合を指す。
毎朝目が覚めてすぐ、起き上がらない状態で計測した体温。グラフにすると、低温相と高温相が現れる。排卵が無ければ、低温・高温の差が現れない。
クラミジア・トラコマチスという病原体によって起こる感染症で、男性は尿道炎、前立腺炎などを、女性は子宮頸管炎などを引き起こす。
排卵誘発剤の一種。卵巣から出る卵胞ホルモンの作用を抑えることで、卵胞刺激ホルモン(FSH)を増やし、排卵を促す。クロミフェンの単独療法と、hMG、hCGなどの薬剤と併用する場合がある。薬剤名は「クロミッド」「セロフェン」
子宮頸管からの分泌物。卵胞ホルモンなどの働きで性状が周期的に変化し、ばい菌を殺す性状や、精子を通す性状などが現れる。
精子を抗原とする免疫反応。精子の凝固や不動化を引き起こし、受精を妨げる。